30周年記念誌発刊の言葉
広島県高体連登山部長 貞廣隆道
広島県高体連登山部が、発足30周年を迎えるにあたり、記念事業の一環として1989年(H1年)に引き続き、記念誌を発行できますことは大変意義深く喜ばしいかぎりです。
広島県高体連登山部にとって、1989年(H1年)からの14年間は、各種全国大会で常に上位の成績を残した充実した期間でした。中でも全国高等学校登山大会や国民体育大会(山岳競技)における活躍は目を見張るものがありました。
特に全国高等学校登山大会
1993年(H5年 栃木県 奥日光山系)高陽(団体女子B隊)1位
1997年(H9年 京都府 北山山系)修道(団体男子A隊)1位
広島学院(男子縦走C隊)1位
2000年(H12年 岐阜県 槍ヶ岳・双六・笠ヶ岳)修道(団体男子A隊)1位
国民体育大会(山岳競技)
1990年(H2年 福岡県背振山系)少男1位
1996年(H8年 広島県西部山域)少女1位
1997年(H9年 大阪府金剛山系)少男1位
等の成績は、広島県高体連登山部の歴史に残る快挙であります。この様な立派な成績を残した背景には、生徒の努力や保護者の理解、また日頃から熱心に生徒をご指導頂いている各学校の顧問の先生や、蔭ながら熱心にご指導ご支援を頂いている広島県山岳連盟の皆様のお陰があるからだと思い、感謝いたしております。
時は21世紀に入り「生きる力」を育む教育が求められる時代となり、本県でも「知・徳・体の基礎基本」による学校経営の改革が多くの学校に見られる時代となりました。すなわち、「知」では考える力を「徳」では豊かな心を「体」では体力・運動力を育てる教育をいうのです。山岳競技は、大自然を相手にし、各個人が良く考え、集団として協力し、登山技術を磨き、あらゆる場面に耐えうる心と体を作る競技です。正に「知・徳・体」を育てるのに最も適した競技であると言っても過言ではありません。私達、広島県高体連登山部に関わる者は、これからも山岳競技の持つ特質を考え、40周年、50周年を見据え、更なる発展が出来るよう全員で力を合わせていきたいと思います。先輩や山岳に縁の有られる方々のご支援とご協力を今後とも宜しく御願いいたします。
(平成16年1月15日)